0. G検定合格のためG検定の概要と受験した感想
JDLA Deep Learning for GENERAL 2019 #1(G検定)に合格いたしました。 合格までに実施した内容を、備忘を兼ねて、G検定の概要と受験した感想を記録したいと思います。
G検定について
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会、通称JDLA (http://www.jdla.org) が主催している民間の資格試験です。第一回が2017/12/16に実施された新しい資格です。概要は以下の通りです。
- 目的:ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)の育成
- 概要:ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する
- 試験概要:120分、多肢選択式、オンライン受験(自宅受験)
- 試験日/受験料:以下のサイトをご確認ください。
IPAが実施している情報処理試験などと比べると受験料は少しお高めですが、今後、重要になってくる試験であることと、AIのスキルを持っていることを証明する良い手段だと思いますので、取得できれば十分お釣りがくる資格だと思います。
出題範囲
出題範囲ですが、JDLAのホームページによると、以下の通りとなっています。
- 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
- 人工知能をめぐる動向
- 探索・推論、知識表現、機械学習、深層学習
- 人工知能分野の問題
- 機械学習の具体的手法
- 代表的な手法、データの扱い、応用
- ディープラーニングの概要
- ニューラルネットワークとディープラーニング、既存のニューラルネットワークにおける問題、ディープラーニングのアプローチ、CPU と GPU
- ディープラーニングにおけるデータ量
- ディープラーニングの手法
- 活性化関数、学習率の最適化、更なるテクニック、CNN、RNN
- 深層強化学習、深層生成モデル
- ディープラーニングの研究分野
- ディープラーニングの応用に向けて
- 産業への応用、法律、倫理、現行の議論
JDLAのホームページには例題も掲載されています。少し経験のある方であれば、簡単だと感じるレベルです。しかし、実際の試験は、限られた時間の中で解く必要があったり、最新の情報が反映された問題となっていたりするので十分な下準備が必要になります。
試験までに実施したこと
試験日のおよそ30日前に「徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 [ 明松真司 ]」と「深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト 」の2冊を購入し、読み始めました。
読み込みの進め方についてはいかにも記載しているので興味のある方はご参照ください。
実際の試験内容
自宅でのパソコンによる受験になります。2時間の集中力が維持できる環境を用意しておく必要があります。
また、パソコンでの検索や、参考書の閲覧も可能ですが、限られた時間の中で大量の問題をこなす必要がありますので、すぐ使える状況にしておく必要があります。
実際は、前半に瞬殺できる問題を解き、わからない問題は適当に選んでチェックを付けて、後から、分からない問題を検索しながら確認するという対応になります。
このため、試験対策としては、いかに瞬殺できる問題を増やしておくかということになります。
感想
試験を受験してみた感想としては、計算問題や問題解決など、いろいろ考えて答えを出すという問題は少ないので、いかに知っているかを問われる試験だったと感じました。
ただ、知識があれば合格できるというわけではなく、回答のコツが必要だと感じました。過去問や問題集は一通り解いて、出題の勘を鍛えておくことと、瞬間的に答えられるように問題に慣れておくことが大切でした。